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DX戦略

株式会社エムエスエーにおけるDX戦略について

2024年12月01日

株式会社エムエスエー

代表取締役社長

1. はじめに

当社は1987年創業以来、シルクスクリーン印刷を中心とした多様なプリントテクノロジーを提供してまいりました。これまで培った技術力と品質は、アミューズメント業界をはじめとする様々な業界のお客様にご支持いただいております。

近年、生成AIやクラウド技術の急速な進化により、業務プロセスのデジタル化と生産性向上が求められています。当社はこの状況を踏まえ、デジタル技術を活用した業務効率化、品質向上、競争力強化の必要性を認識し、以下のDX戦略を策定いたしました。

2. DX戦略

■製造現場のDX化による生産効率化

当社では製造プロセスにおけるデータの自動収集、工程進捗管理のデジタル化、機械稼働状況のリアルタイムモニタリングを実現し、生産ラインの効率化を図ります。これにより工程内不良率の削減、生産計画の精度向上、リードタイム短縮を実現し、顧客満足度向上と競争力強化に貢献します。

■社内データの一元管理

これまで個別管理されてきた受注情報、生産進捗、品質管理データなどを統合データベースで一元管理します。データの可視化・分析を進めることで、受注予測の精度向上、生産計画の最適化、原価管理精度の向上を図ります。また、顧客のニーズ把握を深め、新規市場開拓や新サービス開発にも活用します。

3. DX推進のための組織づくりとデジタル人材育成

DX推進を加速させるため、DX推進チームを発足します。このチームは製造部門を横断し、情報共有と施策推進を図ります。また、全社員に対するデジタルリテラシー研修の実施や専門的なスキルを持つ人材の確保と育成を強化し、DX推進を担う人材基盤を強化します。

4. ITシステム環境整備

  • 製造現場のリアルタイムデータ収集と分析を可能にするため、IoTセンサーを導入し、2026年までにフル運用を目指します。
  • 工場内のネットワーク環境をメッシュWiFiで整備し、生産進捗状況をデジタルで管理可能なシステムを構築します。
  • 業務効率化を図るため、オンラインコミュニケーションツールを全社的に導入し、リモートワーク環境を整備します。
  • 全社データを統合・分析できるデータ連携・活用基盤を整備し、経営判断の迅速化を図ります。

5. 達成度を測る指標

■製造現場のDX化

現行ラインと比較して、工程内不良率を現状の15%から5%以下に削減。

■社内データの一元管理

現状アナログで管理している情報の80%以上をデジタルデータに置換。

6. 今後の情報発信

DX推進の進捗や成果を透明性高く社内外に発信し、理解促進を図ります。

  • ホームページを通じた定期的な進捗情報公開
  • DXプロジェクトの進捗・成果をまとめた定期レポートの発行

DX推進を通じて、当社は単なる業務効率化にとどまらず、顧客価値創造、社員の働き方改善を目指し、持続的な成長を実現します。

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